大企業がハイヤー利用をする理由

大企業の本社の前で高級感あふれるハイヤーが停車しているのを見かける機会があります。ピカピカに磨かれたハイヤー、そこに乗車するのは大企業の役員などの幹部です。もしくは、それらの企業に訪問している他企業の役員の場合もあるでしょう。いわゆるセレブといわれる面々が利用されるのですが、実際にはこれらの光景は数十年前までとは少し様子が違っています。これらのハイヤー、以前は企業側が会社専用の運転手を数名雇用して、その人らが行っていました。いわゆる、役員の朝の出勤から企業回り、会食などですべて車を出すことが彼らの仕事だったわけです。会社専属、もしくは役員専属の運転手という肩書でした。

しかし、リーマンショックなどを経験し、企業側もあらゆる経費の削減を行っています。そのひとつが運転手制度の廃止です。直接雇用の運転手を廃止し、必要に応じてハイヤーを依頼するという形にチェンジしていきます。わざわざ予約をして来てもらうのは少々面倒ではと思われますが、実際のところはこのような体制を導入することにより大きな経費削減効果がありました。まず、車両の購入費用や維持費が一切かからなくなり、駐車場の契約もいりません。直接雇用をしている運転手に支払う人数分のお給料も必要なくなったため、ハイヤーを依頼したとしても大きな経費削減効果がありました。企業がハイヤーを利用する場面はだいたい決まっていますし、ひとつのハイヤー会社にしぼることでお得に契約できる可能性もあります。いわゆる長期契約のメリットを最大限に生かしたものでしょう。

経費削減効果が高いだけではすぐにハイヤーの依頼に結び付きません。このように外部にアウトソーシングに決めたのは、依頼する会社の乗務員の運転技術や接客スキルなどのレベルの高さもあります。信頼できる乗務員が多いことも、アウトソーシングの決め手であることは間違いないでしょう。大企業から選ばれるハイヤー会社や、乗務員は仕事内容のレベルの高さが決め手かと思われます。特に海外からのお客様の多い企業であれば、外国語の堪能な乗務員の多い会社が選ばれることになります。これからもあらゆる業務のアウトソーシング化は進むと思われており、そのひとつとして運転手の直接雇用の廃止です。このように企業の経費の使い方も変わりつつあります。企業から選ばれているハイヤー会社もしくは乗務員は、高いプライドを持って業務に当たれますし、仕事のやりがいにもつながっています。